2024.02.01

歯列矯正治療の歴史を知ろう

こんにちは!うえたに歯科です。

 

今回は、歯列矯正治療の歴史についてお話ししていきます。

今では一般的となった歯列矯正治療ですが、どのような歴史をもつ治療方法なのかというところまでご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか。歯列矯正治療は、私たちが思っている以上に古くから伝わる治療方法のようです。

 

歯列矯正治療のはじまり

その起源は遠く紀元前にまで遡ります。歯科矯正に関する記述が残っていたとされるのは紀元前400年ごろで、金具や紐を使用して歯を移動させていたようです。その後、18世紀に入ると古代ギリシャの医学者であるヒポクラテスが歯列矯正の基本的な原理を提唱しました。それにより、歯に固定する装置、取り外しができる装置など、現代の歯列矯正治療につながる治療方法を確立させたのです。

 

「歯並び」を治すだけの治療から「噛み合わせ」の治療へ

19世紀にはいると、噛み合わせを治療するということにも着目されるようになります。歯並びや噛み合わせが悪い状態を「不正咬合」といいますが、不正咬合の基準となる上下の第一大臼歯の噛み合わせに関することや、不正咬合の分類もこのころに発表されました。この発表を行ったのが「歯科矯正学の父」とも呼ばれているアングルで、この診断基準は現在も使われています。

 

矯正装置の進化

歯の表面にブラケットとよばれる装置をつけ、そこにワイヤーを通す「ワイヤー矯正」の方法が浸透したのは20世紀に入ってからのことです。アングルによって確立された「エッジワイズ法」から生まれた矯正治療方法で、この治療方法が現代でも用いられているのは皆様もご存じの通りでしょう。そして1990年代に入ると、透明なプラスチック製のマウスピースを用いた矯正治療方法が開発されました。今では数あるマウスピース矯正の中でも、一番初めにつくられたのが「インビザライン」です。マウスピース矯正の登場により、矯正治療中の日常生活への負担も大きく軽減され、多くの人がマウスピース矯正で治療を行うようになりました。

 

まとめ

このように、歯列矯正治療の歴史は常に進化を続け、現在でもさらなる治療技術向上のために様々な研究が行われています。これから先も様々な技術の進歩により、患者様によりご満足いただける歯列矯正治療をご提供できるようになるでしょう。

当院では様々な症例にも適応が可能なので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。